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東京大学・本郷キャンパスコース
IRT研究機構
機構長/教授 下山 勲
IRTとは、高速コンピューティングやネットワークやソフトウェア技術であるITと、形や動きから実世界に働きかけるロボット技術の融合によって生まれる新たな技術領域です。サイバーワールド技術である情報通信技術(IT)では、通信とコンピュータが実世界の情報処理できるパワーを持ち、将来はさらに高速高性能になる見込みです。リアルワールド技術であるロボット技術(RT)では、実世界に働きかける機能と信頼性が実際に利用できるまで向上してきました。そこで、ITとRTとを融合して、社会や生活を支援する産業を生み出し、社会の変革をもたらすのがIRTイノベーションです。

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バイオエンジニアリング専攻・集積科学実験室
教授 北森 武彦
研究の目指すもの
マイクロ・ナノ化学チップの臨床分析への応用
マイクロ・ナノメートルサイズの加工で作ったマイクロ流体デバイスを利用して,生体情報センシングおよび臨床検査分析を行い,従来にないハイスループットな診断法を開発する.

研究テーマ
- 熱レンズ顕微鏡
- マイクロ・ナノ化学システム
- マイクロ・ナノチャンネル

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ナノバイオ・インテグレーション研究拠点
教授 片岡 一則
本研究拠点「ナノバイオ・インテグレーション」においては,生体の機能と構造をナノスケールで理解し,さらにはその作動原理に啓発(バイオインスパイアード)された構造・機能を創り込んだナノマシンの構築や生体分子・細胞等の生体構成要素を,その機能を制御した状態でナノデバイス内にインテグレートする方法論の創出を推進します.これより,ナノテクノロジー・材料技術を基盤として生体機能の本質をナノ構造レベルまで掘り下げて解明する分野融合的科学技術体系の創製と知的基盤の確立をはかり,ひいてはナノレベルの時空間生体制御に基づく革新的「ナノ医療」システムの構築と我が国の未来を牽引する新ナノバイオ産業の確立を促すことを5年間の戦略目標としています.この目標を効率よく達成するために,従来の学問分野にとらわれず,(1)バイオインスパイアード・ナノマシン創製(2)精密時空間制御型バイオセンシング・システム創製(3)ナノスケール細胞治療(セル・セラピー)のためのナノテクノロジー・材料技術創製という3つの重要なナノバイオ機能に即したサブテーマを設定して,効率的な研究開発を推進します.さらに,研究推進課程で生み出される新しい「ナノバイオ・インテグレーション」の成果を広く国内外に発振することにより,よりいっそうの分野インテグレーションを実現する学術的パラダイム変換を促進するとともに,ナノバイオに立脚した新たな環境・情報産業の勃興を目指しています.

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大和研究室
教授 大和 裕幸
新領域創成科学研究科・大和研究室では、高齢者、小さな子供を連れた母親、外国人などに便利で効率的な地域交通を目指して、新しいオンデマンドバスシステムを研究・開発し、千葉県柏市等全国7カ所で実証実験を行っています。
オンデマンド交通とは予約をして乗車する新しい交通手段です。路線バスのように経路や時刻表はあらかじめ決めずに、利用者の希望する乗降地・時間に沿って運行します。バスなので乗り合いができ、タクシーよりも効率の良いシステムです。
実験の結果、本システムは郊外の交通不便地域の改善や小都市の交通渋滞緩和、効率的な運行による省資源・CO2をはじめとする温暖化物質・汚染物質の削減などに効果的であることが分かりました。
今回のラボツアーでは、このオンデマンドバスシステムについて概要をご説明いたします(工学部3号館3F306号室)。

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The vehicle for "on-demand bus" experiment by the laboratory
(at Kashiwa Campus, The University of Tokyo)
産業技術総合研究所・臨海副都心センターコース
バイオメディシナル情報研究センター
研究センター長 嶋田一夫
ポストゲノム時代の創薬基盤技術
バイオメディシナル情報研究センターは、前身の生物情報解析研究センターの成果の上にたって、ポストゲノム研究の中核として、タンパク質やRNAなど遺伝子産物の構造と機能を解析し、その機能を制御する物質を提供する一連の創薬基盤技術を開発する為に、2008年(平成20年)4月に設立されました。
具体的には、ポストゲノムシークエンス研究に重点を置き、わが国が世界に対して優位性を持つヒト完全長cDNAを用いた「タンパク質相互作用ネットワーク解析」、創薬の標的タンパク質として重要な「膜タンパク質などの構造解析」を行い、それらの機能を正に負に制御する化合物をラショナルな計算科学やわが国が得意とする微生物産物に求め、医薬、医療、診断薬等に繋げる一連の創薬基盤技術を開発いたします。また新たな研究分野として登場した多数のncRNA(タンパク質を作らないRNA)についてもその機能解析を行い、医薬創生の新たなパラダイムを拓きます。これらの研究を産業界のニーズを反映させて課題解決型共同研究として産学官の連携で取り進めてゆきます。ヒト全遺伝子のアノテーションつき統合データベースは前述の研究に資すると共に、独自のヒト完全長cDNA、相互作用データなども取り入れ、世界に対し公開し、ライフサイエンスの振興に寄与していきます。

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タンパク質構造情報解析チーム
研究チーム長 光岡 薫
タンパク質の構造解析分野では、遺伝子機能の中で重要な役割を担うタンパク質の機能を解明するため、膜タンパク質やそのリガンド複合体について、立体構造や機能の分子機構、分子間相互作用を高精度で明らかにするとともに、構造情報解析技術の確立のため、高精度モデリング技術やシミュレーション技術の開発を併せて行います。

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機能性RNA工学チーム
研究チーム長 廣瀬 哲郎
機能性RNA解析分野では、近年のトランスクリプトーム解析によって存在が明らかにされたタンパク質をコードしないncRNAについての基盤的な知見の獲得、産業応用に有用な機能性RNAの発見と機能解析を行います。バイオインフォマティクスを駆使した解析ツールの開発、微量RNAを解析する技術開発、さらにはそれらの手法を駆使した機能解析を展開していきます。

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細胞システム制御解析チーム
研究チーム長 夏目 徹
タンパク質の機能解析分野では、共同研究機関が1998年より取得している3万個のヒト完全長cDNAクローンを用いて、遺伝子・タンパク質の機能解析を実施します。具体的にはcDNAからタンパク質を発現させる為の基盤整備や細胞内タンパク質間の相互作用解析とその制御物質の探索を行います。制御物質は主として微生物が生産する生理活性物質から取得します。得られる大量のデータは、バイオインフォマティクス技術を駆使し、効率よく解析を行っていきます。

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