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坂田・古月研究室SAKATA - FUGETSU - Lab

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【NEW】“ A finger-jointing model for describing ultrastructures of cellulose microfibrils”has been published.

ナノテクノロジー研究ユニットの古月文志特任教授・坂田一郎教授らが、信州大学の遠藤守信特別教授と共同で行ったセルロースミクロフィブリルの微細構造に関する研究成果が5月12日、Scientific Reports誌上で公開されました。

森林資源由来のセルロースミクロフィブリル(セルロースナノファイバー)は、高性能のバイタルセンサー、スーパーキャパシタ、吸着剤、軽量で丈夫な素材などの創出への寄与を通じて社会課題の解決に貢献する有望な素材として注目をされています。
今回の研究により、それが1本のシームレスなナノファイバーではなく、短いセルロースのベーシックブロックが直列に繋がった構造をとっていることが確認され、そのような構造をfinger-jointing modelと名付けました。
また、短いベーシックセルロースのブロックはIβ構造、ベーシックブロックとベーシックブロックの間の繋がり区域はIα又はアモルファス構造であることも明らかになりました。
こうした植物の生合成にも関連する基礎的な研究成果は、セルロースナノファイバーが持つ可能性をさらに引き出す上で有用な知見を提供するものと考えられます。

“ A finger-jointing model for describing ultrastructures of cellulose microfibrils”
Bunshi Fugetsu, Vipin Adavan Kiliyankil, Shoichi Takiguchi, Ichiro Sakata & Morinobu Endo
Scientific Reports volume 11, Article number: 10055 (2021)
論文のリンク先:https://www.nature.com/articles/s41598-021-89435-6