イノベーション政策研究会 第1回ワークショップ
「イノベーション政策学を考える」
開催趣旨
イノベーション政策研究会は、将来の我が国のイノベーション政策を担っていく若手が、組織・分野の垣根を越えて多方面から集い、情報や意見を交換するとともに、イノベーション政策の新しいモデルを追及する議論の場として2009年9月に設立され、最新の情報技術を用いた学術動向や産業動向の分析手法、国家プロジェクトの評価手法、イノベーションの計量経済分析といったテーマで、これまでに4回のセミナーを実施し、広く情報を共有するとともにこれらに関する掘り下げた議論を行ってきました。
本ワークショップは、以上の成果を踏まえ、我が国におけるイノベーション政策学の在り方を議論し、今後の研究・教育・施策立案に貢献するために実施するものです。今回のワークショップでは、国内外のプログラム、研究、教育動向、政策立案の現場からの要請を踏まえ、イノベーション政策学の今後の目指すべき姿を、研究、教育、連携の3つの視点から議論し、認識を共有していきたいと思います。参加者はイノベーション政策研究会の参加者を中心に招待制で行います。また、今回の第1回ワークショップはNEDO、JSTとの共催により実施します。なお、ワークショップの成果は報告書として刊行予定です。
経済活動の長期的停滞、国際競争力やプレゼンスの低下といった厳しい情勢が続く我が国ではありますが、
今後のより良いイノベーション政策の在り方、また、それを支援し基礎づける学の在り方や方向性について皆さまとともに検討して参りたいと思いますので、皆様方の積極的なご参加と温かいご協力のほどをお願い申し上げます。
開催日時及び場所
日時 : 2010年2月4日(木)13時〜18時 懇談会 18時30分〜
場所 : 東京大学本郷キャンパス工学部2号館1階展示室
主催 : 東京大学イノベーション政策研究センター
共催 : 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、科学技術振興機構(JST)
プログラム
司会 友部博教 (東京大学特任助教)
開会挨拶 13時00分〜13時10分
「イノベーション政策学の構築に向けて」
坂田一郎 (東京大学教授)
趣旨説明 13時10分〜13時30分
「イノベーション政策研究会の説明と本ワークショップの位置づけ」
梶川裕矢 (東京大学特任講師)
特別講演(予定) 13時30分〜13時50分
「政治からのイノベーション政策学への期待とニーズ」
藤末健三 (参議院議員 早稲田大学客員教授)
基調講演 13時50分〜15時30分
「科学技術・イノベーション政策の科学に関する海外動向」
岡村麻子 (JST-CRDSフェロー)
「イノベーション研究の俯瞰分析および教育の潮流」
梶川裕矢 (東京大学特任講師)
「科学技術イノベーション戦略の企画立案方法論について〜CRDSにおける実践〜」
渡邊康正 (JST-CRDSフェロー)
「研究評価の方法論と実践」
竹下満 (NEDO統括主幹)
グループ討論 15時30分〜16時30分
「グループ・ディスカッションの進行の説明」
友部博教 (東京大学特任助教)
「各グループの要点」
各ファシリテーター
討論
◆グループ1: 研究(実務からの要請、国内外の動向を踏まえ、研究の不足な点)
△ファシリテーター:坂田一郎 (東京大学教授)
◆グループ2: 人材育成(社会人教育も含めた教育システム、内容の在り方)
△ファシリテーター:原山優子 (東北大学教授)
◆グループ3: 連携(国内外含めた社会との連携、官と学の連携、組織間の連携)
△ファシリテーター:鎗目雅 (東京大学准教授)
赤池伸一 (JST-CRDSフェロー 日本学術会議上席学術調査員)
コーヒーブレイク 16時30分〜17時00分
総合討論 17時00分〜17時50分
・各グループからの報告および全体総括
閉会の辞 17時50分〜18時00分
坂田一郎 (東京大学教授)
懇談会 18時30分〜