学術俯瞰システムの開発
- Development of Academic Landscape Visualization Tool -
科学は分野の細分化・専門化により発展し、多くの成果を社会にもたらしてきました。しかし、そのような細分化・専門化が現在、専門分野を越えた俯瞰・協働を困難なものとしています。環境・エネルギー、医療・健康といった、現在、社会から要請されている分野ではまさしく、個別技術だけでは解決できず、分野複合的な取り組みが不可欠です。分野複合的な課題に対しては、細分化・専門化された知識を構造化することが、各研究者-開発者-利用者-政策決定者間の円滑なコミュニケーション、新規技術の開発・実現のために必須となるでしょう。しかし、個人が追随できる容量を遥かに超えて膨張を続ける、現在の知の状況下においては、分野を俯瞰し、知識を体系化付ける作業は極めて困難となっており、そのような試みを支援するツールが必要とされています。
本プロジェクトでは、自然言語処理・ネットワーク分析を用いた学術俯瞰システムの構築を行なっています。
学術論文・特許横断分析システムの開発
- Development of Paper-Patent Seamless Retrieval System -
学術知識と産業技術が接近するにつれ、また社会や産業の発展に学術知識が貢献することが高く期待されるにつれ、サイエンスリンケージと呼ばれる論文と特許の関係性が重要となっています。例えば、研究成果を速やかに権利化するためには研究者といえども特許情報に目を配る必要があり、逆に特許審査においては最新の膨大な学術情報を限られた時間内で調査する必要があります。
本プロジェクトではネットワーク分析や自然言語処理を用いて論文と特許をシームレスに検索し情報を収集するための基盤となる技術を開発しています。
GSDM「イノベーションに関する横断的な分析手法 の研究と普及」に関わるワークショップ
イノベーション政策研究センターでは、社会構想マネジメントを先導するグロー
バルリーダー養成プログラム(GSDM:Global Leader Program for Social Design
and Management)イニシアティブの一環として、
第40回GSDMプラットフォームセミナー「イノベーションに
関する横断的な分析手法の研究と普及」を開催いたしました。
本イニシアティブは、イノベーションによる課題解決に向けた研究支援として
重要なテーマとして認識されている学術知識の構造化手法、課題と技術知識の
関連性の特定手法、萌芽的重要論文の特定手法等のイノベーション分析技法に
関する研究であり。本ワークショップはその成果および活用の実適用に係るフ
ィードバックを得て、手法の高度化につなげるために行うものです。
当日のコンテンツは下記の通りです。当日利用した資料をリンクしております。
- 書誌情報学を用いた研究概要(担当:森特任講師) 書誌情報学を用いた研究概要資料(1)PDF
- 学術論文データベース Thomson Web of Science紹介(担当:岩見研究員) 学術論文データベース Thomson Web of Science紹介PDF
- 特許データベース Thomson Innovation紹介(担当:佐々木研究員) 特許データベース Thomson Innovation紹介PDF
- 学術俯瞰システム概要ハンズオン(担当:岩見 研究員、榊 研究員、佐々木 研究員) 学術俯瞰システムハンズオン資料PDF
- ネットワーク分析、機械学習概要、関連ツール紹介(担当:榊 研究員) ネットワーク分析、機械学習概要、関連ツール紹介PDF
書誌情報学を用いた研究概要資料(2)PDF