国際学会発表報告IAMOT2013
4月14日〜18日の日程で、ブラジル南部の都市Porto Alegreで開催されたIAMOT (International Association for Management of Technology)の第22回年次会議に、本センター・坂田森研究室(技術経営戦略学専攻)から以下の2件の論文が採択され、工藤祥裕 博士課程、岩見紫乃 博士課程が参加し、研究成果の発表と意見交換をしてまいりました。
■Yoshihiro Kudo, Ichiro Sakata, Yuya Kajikawa, Kaoru Hashimoto, "Relational analysis between R&D project characteristics and diversity of results"
■Shino Iwami, Junichiro Mori, Yuya Kajikawa, Tetsutaro Uehara, Ichiro Sakata, "Detection of promising fields using transition analysis in cryptology"
研究開発プロジェクトにおける分野横断的な成果を生み出す要因について検討内容を発表する 工藤祥裕 博士課程
暗号分野について、引用ネットワークにおける次数中心性の時系列変化から、将来有望な論文を発見する手法を提案する 岩見紫乃 博士課程
IAMOTのBanquetにて、日本人左から、岩見紫乃 博士課程、工藤祥裕 博士課程、京都大学iCeMS仙石慎太郎准教授。
【地球の裏側、Porto Alegreについて】
IAMOTのブラジルを紹介するセッションの中でも、ブラジルは紳士的な方法で発展を目指しているとの言及がありました。
今回、訪れた Porto Alegreでは、電車の改札の使い方が分からないと通りかかった乗客が教えてくれたり、屋外カフェでお茶していたお客さんがおすすめのスポットを教えてくれたり、街中でも親切な方が多かったです。日本人からすると、南米の国々は治安の点で警戒する気持ちの方が強くなりがちですが、Porto Alegreはホスピタリティの面で、これからサッカーワールドカップやオリンピックを迎えるブラジルの各都市を先導していくのだろうと思います。
なお、Porto Alegreは、1989年に自治体の予算を市民が直接決定する「参加型予算」が採用され、その効果が認められて「参加型予算」がブラジル他地域や近隣諸国、一部のヨーロッパの都市まで広がったそうです(外務省『ブラジル国別評価報告書』Box 3-1より)。今回、Porto Alegreの人々とお会いして、市民の主体性が長い時間をかけて培われてきたのだと肌で感じることができました。(文/岩見紫乃)
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