国際学会発表報告 PICMET2017



技術経営分野におけるトップカンファレンスである国際会議PICMET2017(The Portland International Center for Management of Engineering and Technology 2017)が7月9日から13日にかけて、米国オレゴン州ポートランドで開催されました。
PICMETの学会誌には、技術経営分野において現在入手しうる最も質の高い知見が含まれているとされており、本学会への登壇は技術経営での研究成果として一定程度の意義があります。
26回目の開催となる今回は、研究室から過去最大の9件(下記)が採択され、学会参加者との意見交換や今後の研究内容の高度化に繋がる情報取得を行って参りました。

■ H. Sasaki, I. Sakata, “Prediction of Business Partners Using an n-gram based Approach Combines a Network Model and Linear Model of a Supply Chain”
■ H. Yamano, H. Sasaki, I. Sakata, "Metabolism of Inter-Firm Transactions in Regional Network"
■ K. Tanaka, I. Sakata, "New Science and Technology Policy Evaluation Using Bibliometrics Approach"
■ C. Fujisue, I. Sakata, "Detection of emerging technologies for field effect transistors: A citation-based analysis"
■ T. Kuroda, S. wami, I. Sakata, "Time-Series Analysis on the Fields of Entrepreneurship Research"
■T. Kose, I. Sakata, "Identifying Technology Advancements and Their Linkages in the Field of Robotics Research"
■ T. Goji, T. Matsuda and I. Sakata, “Measuring ‘start-up readiness’ of scientific research-based start-ups using analysis of citation networks: Case study of CRISPR-Cas9”
■ T. Oka, H. Sasaki, I.Sakata, "Identifying Influencers of Corporate Performance in Interfirm Networks"
■ K. M. Ravi, J. Mori, I. Sakata, "Cross-Domain Academic Paper Recommendation by Semantic Linkage Approach Using Text Analysis and Recurrent Neural Networks"


任意の企業間に発生する取引関係の予測を、ネットワークと物流の2つの観点から行うことで、精度と解釈性を両立したモデルとなることを提案する佐々木研究員


企業の取引ネットワークを基に企業の回復力の評価手法を提案する山野研究員


統計書誌学的アプローチによる科学技術の評価手法を提案する田中博士後期課程


半導体分野において学術俯瞰システムとマトリックスを組み合わせた学術トレンド把握手法を提案する藤末博士後期課程


起業家分野に関する分析について発表する黒田博士課程


学術俯瞰システムを活用してロボットに関する研究分野間の関係とその動向の分析を発表する古瀬博士後期課程


ゲノム編集における”CRISPR-Cas9”と呼ばれる技術領域をケーススタディに、学術論文の著者の中心性指標から研究者の起業ポテンシャルを測る手法を提案する郷治博士後期課程


周囲の企業によい影響力を誘発することのできる企業を特定する方法について、ネットワーク分析と機械学習を用いた手法を提示しその妥当性について主張と検証を行う岡 修士課程


論文推薦に関して発表する本研究室卒業生のKiran 氏

いずれの発表においても活発な質疑応答がなされ、技術経営分野における定量的分析手法への注目と今後の展開に可能性が感じられるものとなりました。

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