国際学会発表報告 PICMET2018




毎年参加している国際会議PICMET2018(The Portland International Center for Management of Engineering and Technology 2018)に今年も参加してまいりました。
この会議は技術経営(Management Of Technology)の分野ではトップカンファレンスの一つとされています。 PICMETの学会誌には、技術経営分野において現在入手しうる最も質の高い知見が含まれているとされており、本学会への登壇は技術経営での研究成果として一定程度の意義があります。
27回目の開催となる今回は、8月19日から8月23日にかけて、ハワイ州ホノルルで開催されました。
今年は研究室から5件(下記)が採択され、学会参加者との意見交換や今後の研究内容の高度化に繋がる情報取得を行って参りました。



◆機械学習・深層学習による論文の自動的分類手法を提案する田中博士後期課程
K. Tanaka, R. Arakawa, Y. Kameoka, I. Sakata, "Recategorizing Interdisciplinary Articles Using Natural Language Processing and Machine/Deep Learning"



◆書誌統計学的アプローチによる新しい複合材料の組み合わせを予測する手法を提案する藤末博士後期課程
C. Fujisue, H. Sasaki, H. Yamano, I. Sakata, "Co-word Analysis to Detect Possible Combinations for Composite Materials"


◆特許の引用ネットワーク分析によるロボット分野の組織別技術的特徴の抽出手法を提案(古瀬博士後期課程)
T. Kose, I. Sakata, "Analysis of Technology Convergence in Robotics and Technological Portfolios among Robot-Related Organizations"



◆バイオ医薬品分野におけるスタートアップの会計データと論文データを用いた研究分野と研究者のレディネス評価手法を提案する郷治博士後期課程
T. Goji, T. Matsuda and I. Sakata, “Assessing “Start-up Readiness” for Research Topics and Researchers: Case Studies of Research-Based Start-Ups in the Biopharmaceutical Domain”



◆画像やビデオの重要な部分のみの抽出による効果的なデータの保存方法を提案する松田博士後期課程
T. Matsuda, T. Goji, I. Sakata, “Data Storage Cost Reduction by Decluttering Image and Video Data: Case Study of Video File Decluttering”


いずれの研究も技術経営、イノベーション・マネジメント、データサイエンスの観点から多様なテーマを扱っており、質疑応答も活発なものとなり今後の展開に可能性を感じる研究でした。

▲ページトップへ