国際学会発表報告 PICMET2011


 技術経営分野における有名な国際会議であるPICMET2011(The Portland International Center for Management of Engineering and Technology 2011)が7月29日から8月4日にかけて、オレゴン州ポートランドで開催されました。 近年、PICMETは、日本からの参加者も増加傾向にあり、この分野ではプレゼンスの高い国際会議です。


今年で20周年となる、実績のある国際会議

本センターからは以下の5件論文が採択され、坂田一郎 教授、梶川裕矢 特任講師、佐々木一 特任研究員、前野武史 博士後期課程が参加し、研究成果の発表と意見交換をしてまいりました。(下線部は発表者。)
■Ichiro Sakata, Hajime Sasaki, Naoki Shibata, Yuya Kajikawa, "Specifying International Research Network Diagram in Growing Field"
■Ichiro Sakata, Hajime Sasaki, Masanori Akiyama, Yuriko Sawatani, Naoki Shibata, "Bibliometric Analysis of Service lnnovation Research: Identifying Knowledge Domain and Global Network of Knowledge",
■Yuya Kajikawa, Yasunori Kikuchi, Yasuhiro Fukushima, Michihisa Koyama, "Utilizing Risk Analysis and Scenario Planning for Technology Roadmapping: A Case in Energy Technologies"
■Hajime Sasaki, Yuya Kajikawa, Ichiro Sakata, "Multiple Layered Network Structure of Regional Alliances in Japan: Implication for Regional Cluster Policy"
■Takeshi Maeno, Naoki Shibata, Yuya Kajikawa, Ichiro Sakata, "Investigation of a Lead Indicator of Technological Innovations"


サービスイノベーション分野の知識の地理的広がりについて、組織と論文のネットワーク構造から解明を試みる坂田教授


テクノロジーロードマップに対し、技術、経済、環境、社会的リスクを考慮に入れた新たな手法を提案する梶川特任講師


長野県を対象とした企業間取引の構造に着目し、地域の階層的なネットワーク特性を同定する佐々木特任研究員

また、PICMETは本会議開催に先立って、意欲のある有志にむけたショートコースという講座を設けており、本年はそのうちひとつの講座を梶川特任講師が担当しました。 PICMETで日本人研究者がショートコースの講師を担当するのは初めてだそうです。



受講者に対し当センターの知識と経験を余す所なく紹介する梶川特任講師

ポートランドと札幌は、ほぼ同緯度であることから、姉妹都市とされています。『マネー』誌のランキングによれば、ポートランドはニューヨークに次いで「全米住みたい街」の二位に位置づけられているそうです。


西海岸ならではの抜けるような青空


ポートランドの路面電車は鉄道マニアにも人気だとか

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